スケジュールの考え方
翻訳の見積を取る時点で、大まかなスケジュールの希望も伝えておくことをお勧めします。そのために必要なスケジュールの考え方をご説明します。
翻訳は人の手で行いますので、1人が1日にこなせる量が基準となります。
一般に、英語から日本語への翻訳の場合、1人の翻訳者が処理できるのは1日2,000ワード(英語の単語数)と言われています。人によっては1日あたり3,000~4,000ワード処理できるという人もいます。日本語から英語の場合は1日に4,000文字(日本語の文字数)くらいが標準的な処理量になります。
そして、同じ仕事を複数人に分けて進めることもできますので、その人数によって、1日あたりの作業量が決まります。たとえば、5人で進めれば1日10,000ワード(または20,000文字)処理できるということになります。
もっとも、一つの仕事を複数人に分けてしまうと(言語感覚には個人差がありますので)、どうしても品質面でバラつきが出てしまいます。ですから、かけられる作業期間の範囲で最小限の人数で作業を進めることをお勧めします。
また、翻訳会社では多くの場合にチェックの工程を設けています。品質確保のための重要な工程になります。翻訳者が1人で作業するだけだと、どうしても何かの間違いをしてしまっても気付きにくいということがありますので、第三者のチェックは重要です。チェックのスピードは、実施するチェックの内容によって異なりますが、ある程度の作業期間を見ておく必要があります。
スケジュール例
※翻訳のみの場合。チェックやその他の工程は考慮していません。
ワード数
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ページ数(平均的な文書の場合)
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1人でかかる期間
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1ヶ月で仕上げるのに必要な人数
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お勧めの期間と人数
(一例です) |
10,000ワード
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およそ40ページ
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1週間
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1人
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1週間/1人
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50,000ワード
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およそ200ページ
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5週間(1ヶ月強)
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2人
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1.5ヶ月/1人
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100,000ワード
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およそ400ページ
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10週間(2ヶ月半)
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3人
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1.5ヶ月/2人
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200,000ワード
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およそ800ページ
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20週間(5ヶ月)
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6人
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2ヶ月/3人
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500,000ワード
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およそ2,000ページ
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50週間(1年)
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13人
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3ヶ月/4人
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下記のページもご覧ください。
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