翻訳ソフトについて

翻訳ソフトは「自動翻訳」または「機械翻訳」とも呼ばれ、人間が介在しない、コンピューターで行われる翻訳になります。

それで、人間が翻訳したテキストをメモリをして翻訳し、そこから同じ文章や類似の文章を呼び出して統一を図る「翻訳支援ツール」とは名前は似ていますが全く異なるものと言えます。

「Google 翻訳」の機能をお使いになったことがあるかと思いますが、商用的にはまだまだで、翻訳業界の中では、翻訳ソフトが出力した訳文はそのままでは使いものにならないというのが共通認識でした。

しかしながら最近の翻訳ソフトの品質の向上はめざましく、翻訳業界の中でもとくに翻訳を発注するエンドクライアントから翻訳コストを軽減するための手法として、翻訳ソフトを翻訳支援ツールと組み合わせて使用するという流れが増えてきました。

翻訳ソフトの2つの系統

翻訳ソフトで使用する機械翻訳のアルゴリズムには、ルールベースシステムと統計システムという 2 つの種類があります。

ルールベースシステムは、言語ルールと文法ルールプラス、一般的な用語の辞書、そして専門の辞書を追加することによって成り立っています。

統計システムでは、言語ルールではなく各言語ペアの膨大なデータを分析して、翻訳を「学習」させることによって成り立っています。

一般に、専門分野の翻訳はルースベースシステム、一般的な内容で自然な文体には統計システムが適していると言われます。もちろん翻訳時に複数の「機械翻訳エンジン」を使い分けながら翻訳をするという動きも出てきています。

当然ながら文法の似ている言語同士ではかなりの精度で正確な翻訳文を生成することが可能です。英語から他の欧州言語、また日本語と韓国語はかなり親和性の高い組み合わせです。

翻訳ソフトと翻訳支援ツールを組み合わせることに関しては、例えば翻訳支援ツールの翻訳メモリにないセンテンスには翻訳ソフトからのコンピューターで生成した機械翻訳を当て、翻訳者がそれを調整(エディット)し、翻訳文として確定する作業を行います。

翻訳ソフトを使うメリット

また現場の翻訳者の声を聞きますと、翻訳ソフトには以下のメリットがあるとのことです。

まず、翻訳ソフトで翻訳された文章には原文にあるものはもれなく訳されているため、訳抜けがない、つまり手作業での訳漏れを防ぐことができます。

また、翻訳作業の多くは入力作業と言われるほど入力の手間がかかりますので、入力の手間を省くという意味でも、価値があるとのことでした。

翻訳ソフトと翻訳支援ツールを組み合わせるという流れが今後の翻訳業界の主流となりそうです。機械翻訳のエディット作業は、純粋な翻訳とまた少し異なる面があり、翻訳よりも低い単価が設定されていることも多いため、最小限の時間、労力で調整を行うというエディット方法、手法に習熟する必要があります。

弊社には翻訳ソフトについて、どのエンジンがどの翻訳分野に適しているかなどの知識も豊富に持っておりますのでお気軽にご相談いただければと思います。また、もし具体的な案件をお持ちでしたら、見積のご依頼をいただければ、対応させていただきます。

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