テープ起こし(反訳)

テープ起こしという作業があります。さまざまな言葉が音声になったものを聞き取り、それを文字として記録する作業のことです。また有償でその作業を行う職業も指します。

テープ起こしのことを「反訳」と呼ぶこともあります。またテープ起こしを職業とする人は「テープライター」または「反訳者」と呼ばれます。英語ではテープ起こしをすることを transcribe と呼びます。

テープ起こしの用途

テープ起こしの主な作業分野としては、会議や講演、対談、インタビューなどを文字にする事です。

そもそも音声というものは時間とともに止まることなく流れていくものです。収録した内容をもう一度確認したい場合は、録音を聞き直すよりも、音声を文字したものを読み返すほうがずっと早く、楽です。

また文字としてのデータ化により検索また印刷が可能となり、話し言葉を書き言葉にすることにより文章としての高品質化を図ることも可能です。対談やインタビューが本の形になったものをよく見かけるのではないでしょうか?

テープ起こしをして作成した文章を翻訳して吹き替え原稿を作成したり、字幕を作成したりすることも多く、テープ起こしは翻訳に密接に関係する分野と言えます。

テープ起こしの作業手順

テープ起こしにはどんな作業ステップがあるでしょうか?

まずはクライアントからの音声データを受け取るところから始まります。
「テープ起こし」とは言いますが実際テープが送られてくることは現在ではほとんどありません。音声ファイルは MP3 のような形式でインターネットを通して、または CD、DVD などの媒体で受け取ります。

その後、次のようなステップで音声を文字にしていきます。

1.素起こし:聞こえてくる言葉すべてを文字にする
2.ケバ取り:1.の中の「えっと」「あの」などの話し言葉の中で無駄なものを削除する
3.整文:書き言葉として読みやすくする

特定の文字を漢字にするか、かなにするかはクライアントの規定や用語集に準拠します。
また 1 ~ 3 のどの段階まで行うかもクライアントにより異なります。

テープ起こしを依頼する際の注意点

英語の音声をテープ起こしする事を考えてみましょう。

ゆっくりと、はっきりした発音であれば普通の日本人でも十分に英文のテープ起こしは可能でしょう。多量または複雑であればテープ起こしを請け負う会社に依頼することを考えるかと思います。

英語のテープ起こしを請け負う会社の中には、人件費の安いインドやフィリピンなどで作業を行う会社もあります。これらのスタッフは英語を流暢に話せるものの、聞き取り能力という点で英語のネイティブスピーカーとはレベルの差があります。

わたしの経験ですが、そのような会社に依頼した時、聞き取れなかった部分がかなり多くあり、それらの箇所に記号を入れて原稿を提出されたことがありました。その後、ネイティブスピーカーに聞かせたところ、ほとんどの意味が判明した、ということもありました。

価格を抑えたテープ起こし業者の場合、ネイティブスピーカーがテープ起こしをしているのではないという可能性も加味することが必要です。ただ価格は抑えられますので、大体のところを安い業者に任せ、その後、内容をネイティブスピーカーに精査してもらうということもできるかもしれません。多くの場合、すでに文字になっているものを音声で確認するほうが音声を聞いて文字に書き起こす作業よりも容易だからです。

またテープ起こしをする内容、どんな人の言葉かもかなり重要な要素です。

たとえば内容がコンピュータゲームの中の登場人物や場所が出てくるような場合、該当するゲームについて調べてみなければ正しいスペルさえもわからないでしょう。また発音やアクセントについて、話す人の出身、教育、発声の仕方などによってもかなり違ってきます。

年配の方、あるいは病気や薬物の影響下にある人の不明瞭な発音が非常に聞きづらいという場合もあります。そういった人達のインタビューなら、何とかして聞き取らなければなりません。大抵の場合、ネイティブスピーカーであればなんとか聞き取れますが、完璧ではない場合もあります。

そのような幅広いニーズに応えるテープ起こし会社であれば良いのですが、費用と効果を十分に考えテープ起こし業者を選ぶことが大切といえるでしょう。
もちろん依頼した内容に関する機密を守る契約を結んでいるべきなのは言うまでもありません。

プラスリンクではテープ起こしに関しても信頼できる業者をご紹介できます。見積のご依頼を含め、どうぞお気軽にご相談ください。

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