プロジェクトマネージャ(PM)とは
翻訳会社に翻訳案件を打診、また見積依頼するときに、まず最初に行うのはその会社の代表番号に電話するか、メールを送ることでしょう。もしすでにその会社の営業担当者を知っているのであれば、営業担当者に連絡するかもしれません。
その後、案件の見積提出は営業担当者が行い、実作業のオペレーションはコーディネータ、もしくはプロジェクトマネージャ(PM)に移ることになります。
従来、現場の窓口担当のことをコーディネータと呼ぶのが一般的でしたが、最近はPMという言葉もよく使われます。
翻訳会社によってはあまり変わらない意味合いで使う場合もありますが、通常、コーディネータと比べて、PMのほうが少し職務範囲が広く、高度な業務を行います。
大規模な案件の場合は、1人のPMの下に複数のコーディネータが配置される場合もあります。
PMという職務が一般的になっている背景としては、以前と比べて、翻訳のスケジュールも短縮され、いろいろなツールを使ったり、複雑な対応が求められるケースが多くなっていることがあります。
そのため、コーディネータと言うよりも、より広範囲な守備範囲を持つPMという職務の必要性が増しています。
PMの役割
ここでは、PMの仕事の内容をご紹介します。
一言で言うと、PMの仕事は翻訳プロジェクトを始まりから完成に導くいわば「現場監督」ということができます。
次のような順番で、案件を進行していきます。
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1. 翻訳案件の見積りを行い、データを営業担当に渡す。
2. 案件受注後、必要なら顧客との顔合わせを行う。顧客のニーズを把握する。
3. 顧客へ納期の連絡を行う。(初校納品および最終納品)
4. 翻訳リソース(翻訳者)および、内部レビュー、DTP 工程などの手配とスケジューリングを行う。
5. 作業工程を確認しつつ、品質のチェックも行う。
6. 顧客への納品を行う。
7. 顧客とのプロジェクト反省会の資料を準備する。顧客からのフィードバックを受ける。
主な仕事はスケジュールと品質の管理と言えます。顧客のニーズを汲み取って、作業現場(翻訳、レビュー、後工程作業)に伝えることも大きな仕事です。
作業のリソース選びについても適材適所、案件に適した人を割り当てることが重要です。
また、コスト管理も大きな仕事です。採算を管理して赤字が出ないような仕事の運営を剃る能力も必要です。
PMにはコミュニケーション力が求められます。顧客にストレスを与えない、フットワークの軽さ、電話やメールへの迅速な対応も求められます。
顧客に良い提案を行なっていくのもPMの仕事です。
このようにさまざまな能力が求められるPMですが、いったん信頼出来るPMと巡りあうと安心して案件を任せることができます。
PMと「あうん」の呼吸で案件を進行できれば、案件を成功に導くことができるでしょう。
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