医学・薬学の翻訳

医薬の分野は、翻訳業界全体が厳しい状況に置かれているなかで、人の命や健康というテーマに直結しているということもあり、業界の中では安定した需要があると言われています。そのため、多くの翻訳会社が取組みを強化している分野です。ですが、内容の専門性も高いので、実績が豊富な翻訳会社には大きなアドバンテージがあります。

この分野の翻訳で扱う具体的な内容としては、大別すると製薬関係、医療機器関係、医学関係になります。製薬関係では、新薬開発に伴う治験(臨床試験)や申請に関連するドキュメントが中心です。

医療機器に関しては、ユーザーである医療関係者向けのマニュアル類や、マーケティング資料などがあります。医学関係では、学術論文が中心です。

翻訳会社の対応としては、医学・薬学(製薬系)と医療機器ではまったくアプローチが異なります。医学・薬学に関しては、専門のバックグラウンドを持った翻訳者を数多く抱えた実績豊富な翻訳会社が多くあります。

そうした会社は、多岐にわたる医薬関連の専門用語や、薬事申請の複雑な手続きに関する知識があり、そうした知識は確実に翻訳に反映されます。また、特殊な専門文書の決まった様式に合わせた翻訳にも慣れているので、安心して任せることができます。その意味で、他の分野にも増して専門性がものを言う分野でもあると言えます。

医療機器については、機器の種類によっても違いますが、たとえば大型の検査機器(CTやMRIなど)については機械系の知識のほか、操作系にはITの要素が含まれるため、ITの知識も必要です。また、製薬の場合と同様に薬事法に基づく薬事申請が必要なため、その知識も必要になります。これらの要素にすべて通じた翻訳会社は、あまり多くないのが実情です。

医療機器のマニュアルなどに関しては、IT系に強い翻訳会社が対応を強化しているケースが多いため、そのような会社に任せるのがよいかもしれません。一方で、薬事申請に関連する文書については、製薬系に強い翻訳会社に依頼するのが無難でしょう。

一言で医薬分野と言っても、さまざまな要素が関係していますので、翻訳会社を選ぶ時にもなかなか単純にはいかないケースが多いです。でも、さまざまな経験や実績を持つ会社が多いのもこの分野の特徴ですので、翻訳会社を適切に選定できれば、質の良い仕事を期待できます。

ですので、最初に時間を掛けて、仕事を任せるのにふさわしい翻訳会社を選定することをお勧めします。当社では、この分野に強い翻訳会社とも提携しておりますので、具体的な案件をお持ちでしたら、見積のご依頼をいただければ幸いです。

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