海外出版(2)
海外での出版に関し、Amazon等での電子出版以外の方法についてご説明します。
海外出版社での自費出版
日本語の出版の場合と同様ですが、編集および出版を自費で行なう方法です。国内にも海外自費出版をサポートしている会社がいくつかあるため、そうした会社を活用することで、最低限の手間と費用で海外出版を行うことができます。
後述する海外出版社に版権を買ってもらう方法と比べて、短期間で確実に出版ができるというメリットがある半面、まとまった費用がかかることがデメリットです。
利益を考えずに別の目的で出版するのであればよいのですが、最初にまとまった費用がかかるので、利益を出そうと思うと、かなり多くの部数を販売する必要があります(ページ数や書籍の価格によって左右されます)。
最近一般的になっている手法に、POD(プリントオンデマンド)方式があります。これは、注文が入った時に1冊単位で印刷して、出荷するという方法です。この方法ですと、印刷部数が多すぎて書籍が余ってしまったり、印刷部数が少なすぎてすぐに品切れになってしまったりということを防ぐことができます。
※費用の一例
< 300ページ程度の書籍を英訳して3000部出版する場合 >
・翻訳に300万円
・印刷、製本、デザイン、米国への送料、3年の販売管理費等を含めた出版費用が概算で350~400万円
海外出版社への版権の販売
海外の出版社に版権(翻訳権)を購入してもらい、その出版社の責任で出版してもらうという方法です。著者側は、いったん版権を販売すれば、あとは出版社側がすべての作業を行うことになります。
著者側は、書籍の販売冊数に応じて、あらかじめ定められた印税を受け取ることになります。
この方式では、当然のことながら出版社側がすべてのリスクを負うことになるので、出版社側では収支が合うかどうかをシビアに判断して、版権を購入するかを決めることになります。
そのため、著者側がどこかに売りたいと思っていても、だれも買い手が見つからないケースも多いのが実情です。また、興味を示してくれる出版社を見つけて、そこに版権を販売する手続きが完了するまでに数年を要することも多いようです。
ただ、特に専門書などの場合は、海外の市場で受け入れられる内容であれば、買い手が見つかる場合も多いようです。
この一連の作業をサポートしてくれる会社もありますので、そのような会社を介して手続きを進めるのが一般的です。
この方法のメリットは、当然ながら費用がそれほどかからないことと、出版社を介して多くの人に書籍を届けられる可能性が高くなることです。一方、デメリットとしては、版権の販売に至るまでにはかなりの時間がかかるケースが多く、多くの時間をかけた末にどこも買い手が見つからないという場合もあります。
プラスリンクでは、海外出版をサポートする会社とも提携しておりますので、どうぞご相談ください。具体的な情報をいただいたうえで、お見積の対応もさせていただきます。
※ 「海外出版(1)」もご参照ください。
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