海外出版(1)

ご自身の日本語での著作を海外で出版したいと考えておられる方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合、どのような選択肢があるでしょうか。

大きく分けて、次の3つがあります。

① Amazon等での電子出版
② 海外出版社での自費出版
③ 海外出版社への版権の販売

それぞれの特徴を簡単にまとめると、次のとおりになります。

コスト 時間 読者数
Amazon等での電子出版
②海外出版社での自費出版 × ×(部数による)
③海外出版社への版権の販売 ×

それぞれ、具体的にご説明します。

Amazon等での電子出版

近年、世界で電子出版の市場が急速に拡大しています。日本ではまだそれほどでもありませんが、欧米では、AmazonのKindleなど、電子書籍リーダーの普及が進み、紙の本を買う時代から本をダウンロードする時代に変わりつつあります。

電子書籍リーダーは、Amazonが販売するKindleが代表的で、日本での販売も近々予定されているようです(2012年10月現在)。あとは、AppleのiPad(やiPhone)でも、iBooksというアプリをインストールすれば、専用形式の電子書籍を読むことができます。

電子書籍を出品するサイトには、Amazon Kindle Storeや、AppleのiBookstoreなどがあります。それぞれ、専用のファイルフォーマットがありますので、出品するためにはそのための編集作業が必要になります。

出品の作業は、思いのほか簡単です。ここではKindle Storeを例にして説明します。

Kindle Storeで出品するには、まずはAmazonのアカウントを取得する必要があります(すでに持っていればそのまま使えます)。そして、Kindle Direct Publishing(KDP)にそのアカウントでログインし、画面の指示に従ってデータをアップロードするだけです。

Kindle Storeでは、電子書籍が売れた場合は、いくつかの条件はあるものの、電子書籍の売上高から配信コストを差し引いた額の70%を著作権料として受け取ることができます。

このような電子出版は、もっとも低コスト・短時間で英語の書籍を発行することができる方法ですので、本の書籍ということにこだわりがなければ、積極的に検討してみることをお勧めします。

「海外出版(2)」もご参照ください。

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