ゲームコンテンツの翻訳

コンピューターゲームの世界では、ハードウェアこそ任天堂やソニーが世界シェアのかなりを占めていますが、マイクロソフトの Xbox の登場、スマートフォンでのゲームコンテンツなど国内海外が入り混じり、国内国外での競争が激しい分野です。

一方ソフトウェア(コンテンツ)は 90 年代には日本勢が 7 割を占めていましたが、2010 年には 3 割と、ゲームコンテンツ大国の座からは転落しています。

つまり最近では、海外製のゲームが日本に輸入されていることが増えており、海外製のゲームのほとんどは英語(あるいは中国語)であるため、日本向けに「翻訳」が必要になってきます。

ゲームコンテンツでも単に画面(ユーザーインタフェース:UI)を日本語に翻訳するものから、シミュレーションゲームの登場人物の声の字幕や吹き替えといった翻訳もあります。

つまり IT 翻訳のように、画面のボタン名などは、同じ用語には同じ翻訳を当てるという高い統一性が求められるのと同時に、登場人物の声、ゲーム進行上のヒントなどはゲームの雰囲気にあった口語的な翻訳が求められます。限られたスペ-ス内に翻訳を入れ込む、字数制限があり長さの調整が求められることが多いですので、映像翻訳のスキルが求められるものもあります。またコピーライト関連はゲーム制作会社、ゲーム機の会社で厳しい規定がありますのでそれらの規定を守りながらの翻訳が必要になります。

ゲームコンテンツ周りの翻訳には次のような種類があります。

1. コンテンツそのものを翻訳する翻訳者
IT 翻訳+映像翻訳のスキルが求められます。

2. ゲームコンテンツの QA (Quality Assuarance)チェック

仕上がったコンテンツ(ビルド)を実際にプレイして、翻訳上の不具合を見つける仕事です。

不具合とは、翻訳漏れがあったとか。翻訳された文字が画面上で重なっていたとか、文字化けしていたとか、さまざまです。
コピーライト関連のチェックも行い、ふさわしくない用語が使われていないかをチェックします。また音声吹き替えの場合は、正しく読まれているかも確認します。

1 は翻訳会社、あるいはゲームテスティング会社から受注し、自宅でできるケースも多くあります。

2 はゲームテスティング会社に行って、かなり厳しいセキュリティ管理の元、QA チェックを行う、という場合が多いです。というのはチェックしているソフトウェアはまだ世に出ていないものがほとんどだからです。
翻訳とは関係のない動作上の不具合を見つけてしまうことも多いですが、各社ともレポートのためのシステマチックなデータベースを持っており、データベースにレポートを入力することによりゲーム制作会社が修正を加え、次のビルドに移る、といった流れになります。

1 はかなりの翻訳スキルが求められますが、2 はコンピュータゲームに慣れている人で、Microsoft Office を使えれば採用されるというケースも多いようです。

まずは 2 で実績を積み、社内トライアルを受けて合格したら、1 に移る、という流れもありますし、2 が好きでずっと続けている人たちもいます。

ゲームコンテンツの世界はますます巨大化している市場であり、翻訳という観点からもますますの需要が予想され、目が離せません。

ゲームの世界も特殊性の高い分野ですので、実績が豊富な翻訳会社に依頼することが重要になります。当社には実績が豊富な提携会社もございますので、まずは見積をご依頼ください。

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