無料翻訳ってどうなの?
ネットで検索すると、いわゆる無料翻訳のサイトがたくさん見つかります。代表的なところを下記にご紹介します。
- ・google翻訳: 何と63言語の相互の翻訳ができます(2012年1月現在)。
- ・Excite翻訳: 日本語・英語・中国語・韓国語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語・ポルトガル語の翻訳ができます。
- ・Yahoo翻訳: 日本語・英語・中国語・韓国語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語・ポルトガル語の翻訳ができます。
- ・Infoseekマルチ翻訳: 日本語・英語・中国語・韓国語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語・ポルトガル語の翻訳ができます。
- ・@nifty翻訳: 英語⇔日本語、中国語(簡体字/繁体字⇔日本語、韓国語⇔日本語の翻訳ができます。
- ・FreeTranslation.com:英語のサイトですが、36言語の相互の翻訳ができます。
使い方は簡単です。翻訳したいテキストをボックスにコピーして、言語を指定して、ボタンを1つ押すだけです。それだけで、翻訳が完成します。あるいは、翻訳したいファイルやサイトのURLを指定して、ファイルごと、ページごとに一括翻訳をするということもできます。
無料翻訳は使えるのか?
さて、皆さんは、もしかするとこんなふうにお考えかもしれません。こんな便利なサービスがあって、無料で翻訳できるんだから、わざわざお金を払ってプロに頼む必要はないんじゃないか。翻訳会社の見積は高いし。
今、特にインターネットの世界では、いろいろな分野で無料のサービスが普及し、ユーザーの支持を集めています。それを考えると、翻訳だって無料でできて当たり前じゃないかというのも、至って普通の考え方だと言えるでしょう。
では、サイト上の無料翻訳サービスは、果たして使えるものなのでしょうか?
結論は、「場合によっては使える」です。
少なくとも日本語が絡む場合(日本語から他の言語の翻訳の場合、または他の言語から日本語への翻訳の場合)は、多くの場合、無料翻訳サービスで正確な翻訳をするというのは難しいのが現状です。
これは、日本語の構造が世界の言語の中では特殊な部類に入るということと、日本語の特性として文脈にかなり依存するということもあります。
例外として、わたしが知る限りでは、日本語と韓国語は文法構造が似ているので、かなり正確に訳せるようです。また、日本語とは関係ありませんが、英語と多くの欧州言語も同様です。
ですので、無料翻訳は、日本語から他の言語の翻訳の場合、または他の言語から日本語への翻訳の場合は、かなり用途が限られていると考えたほうがよいと思います。英語(や他の言語)の文書の大意をつかみたい場合に、ひとまず日本語に翻訳してみて、内容をざっと把握するために使うといった場合が考えられます。
実際にビジネスの場面で使うことを想定すると、現時点では、無料翻訳は使えるものではないと考えたほうが無難でしょう。しっかりした文章が求められる場合(ビジネスのほとんどのケース)では、プロの翻訳会社、プロの翻訳者に仕事を依頼することをお勧めします。
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