複数人で同時に進めるとき
翻訳は人の手で行ないますので、大量のものを短期間で仕上げるというようなことは、基本的にはあまり向かない作業です。
なぜなら、翻訳のアウトプットは「言語」ですから、仮に十分の実力のある翻訳者でも、文体や表現に好みやクセのようなものがあり、どうしても個人個人のカラーが出てしまうため、翻訳者間のさまざまな食い違いや不整合が出てきてしまうからです。
ですから、基本的には1つのものは量が多くても1人で作業したほうが、内容的にバラつきのない安定した翻訳に仕上がります。
ですが、実際には、お客様のご事情により、大量の翻訳を短期間で仕上げなければならないケースも多くあります。原則として1人が1日に処理できる分量には限界があるため、それを超えたペースで進めなければならない場合には、複数の翻訳者に分けることになります。
どれくらいの人数に分けなければならないかについては、下記の図をご覧ください(ページ数は、英日翻訳の場合で標準的な1ページあたり250ワード程度の分量を想定)。
基本的な方法としては、翻訳会社のほうで全体をいくつかの部分に分割し、それぞれの部分を複数の翻訳者に分割するという形を取ります。ですが、そこで翻訳会社の対応方法に違いが出てきます。具体的には、翻訳会社によって下記のような方針の違いがあります。
・A社:全体をただ半分に分けてAという翻訳者とBという翻訳者にそれぞれ依頼するだけ
・B社:それに加えて、翻訳上の基本的なルールを決めて、それぞれの翻訳者に守らせる。各翻訳者からの質問事項などは、AとBの両方と回答を共有する
どちらがより全体として一貫性のある高品質な翻訳に仕上がるかといえば、明らかにB社のほうです。
一般的に、A社のような対応しか取らない翻訳会社が多いのが事実ですが、当サイトでは、案件ごとに翻訳会社に作業方法をヒアリングし、必要に応じてB社のようなきめ細かな対応をとれる翻訳会社にしか翻訳を依頼しないという対応を取っております。
ですので、まとまった分量の翻訳を短期間で仕上げなければならないような翻訳も、ぜひ安心してお任せください。まずは見積をご依頼いただければ、具体的な提案をさせていただきます。
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