翻訳会社の基礎知識

NTTタウンページを調べると、全国には翻訳会社は約2,500社あるとのことです。ただ、その中には教育・人材派遣会社および支社・支店が約500社/事業所含まれていますので、翻訳会社としてカウントできるのは実際には約2,000社です。

国内で株式上場しているのは1社(株式会社翻訳センター)だけで、この会社もホームページによれば従業員数225名(平成23年3月31日現在)、売上高4,756百万円(平成23年3月期)ですので、いわゆる大企業の範疇には入りません。残りも、社員数が100人以上というような会社は数えるほどしかなく、大半は数人程度の零細企業です。

「翻訳業界」としては、日本には日本翻訳連盟という業界団体があるものの、業界内各社の結びつきは弱く、業界としての地位は決して高いものではありません。

国際的な市場

また、翻訳という事業の性質上、世界中でビジネスを展開している有力な国際企業がいくつかあります。これらの会社をMLV(Multi Language Vendor)といいます。世界中の国々に拠点があり、日本にも支社があります。

これらの会社にとっては、日本はかなり重要な市場になっています。なぜなら、日本人は日本語にこだわりがあり、さまざまな文書を日本語で読みたいと思っているからです。海外の国々では、英語がそのまま公用語になっている国も多くあります。

また、そうでなくても、現地の言語のほかに英語が普通に読めたり、英語で文書を読むことにまったく抵抗がないという国もたくさんあります。そうした国では、翻訳のニーズがずっと少なくなってしまいます。ですので、そのように考えてみると、日本という国は、世界的に見ても翻訳の市場が大きい国であるといえます。

翻訳会社の分類

話が少しそれました。日本の翻訳会社に話を戻すと、翻訳会社にはそれぞれ得意分野があります。専門を1つに絞って業務を行っている会社もたくさんあります。特許分野医薬分野IT分野金融分野などは、翻訳の中でも市場規模が大きく、専門性も高いので、それだけを専門にしている会社が多くあります。

翻訳会社の仕事の進め方もさまざまです。翻訳者の仲介ということに割り切って、内部でのチェックをほとんど行わないブローカー的な会社もあれば、内部でのチェックをしっかり行なって、会社として高品質な翻訳を提供することにこだわっている会社もあります。

もちろん、そのサービス内容によって見積金額にも大きな開きがでますので、サービスと価格のバランスに注目して、必要にあった翻訳会社を選択する必要があります。

翻訳会社に見積を依頼する際は、上記のような翻訳会社(そして翻訳業界)の性質を念頭に置いておかれることをお勧めします。

無料見積・提案のお申込は下記をクリックしてください
お急ぎの方は気軽にお電話下さい

この記事を共有(Share this post)

You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 Both comments and pings are currently closed.


ページトップへ