ホームページ・会社案内

4月 4th, 2013 | Posted by 翻訳一括見積サポート in 翻訳一括見積 - (コメントは受け付けていません。)

日本から海外へ、海外から日本へ。グローバル化するビジネスの世界的な流れの中で、海外へビジネスチャンスを求める企業がますます増えています。

国内では不景気で売り上げが頭打ちでも、海外には大きな市場が広がっています。また外資系企業が日本に進出する流れも加速しています。

このような流れの中で、会社の業務内容、技術を世界に知らせるためにまずしなければならないことは何でしょうか?

それは会社の「顔」というべき、ホームページ、会社案内を各国語に翻訳することです。

最近、自動翻訳サイトの機能を利用したホームページの翻訳が見られますが、正確で印象の良いホームページの翻訳を行うには、自動翻訳では不十分です。

不正確な翻訳は会社のイメージを損ないますし、会社に対する誤解を広めることにもなりかねません。

では、ホームページ、会社案内の翻訳は誰に頼むのが良いでしょうか?

当然ながらホームページ、会社案内の翻訳の経験が豊かな翻訳会社に依頼するのが得策です。正確な翻訳のみならず、キャッチフレーズのようなものも各国語に合わせた訴求力のあるフレーズに翻訳できる、そのような翻訳者がいる会社が良いでしょう。

翻訳だけではなく、ホームページのデザインや、ホームページの内容そのものをプロのライターに書き起こしを依頼したい場合はどうでしょうか?

翻訳、ライティング、ホームページのデザインを総合的に取り扱う制作会社があります。このような会社であれば、それぞれの分野を切り分けて依頼するのではなく、一括して依頼でき、1人の窓口担当者とコンタクトを取れば良いだけですので大変容易だといえるでしょう。

ホームページの翻訳の実績について、翻訳会社側としては発注企業とのコンプライアンスもあり、多くの場合具体的にはっきりとは公表できないのが実情です。

そのような場合、一部のホームページの文章をトライアル的に翻訳会社に依頼してみるのはいかがでしょうか?きちんとしたネイティブチェックをすることはもちろんのこと、ホームページ、会社案内に専門的な用語が多く含まれているのであれば、その専門分野の知識にも明るい翻訳会社を選ぶことは大切です。

当然ながら会社の「顔」とも言える、ホームページ・誤字脱字を見逃してしまう翻訳会社は失格といえるでしょう。

ホームページ、会社案内を依頼される側にもご注意いただきたい点があります。

情報が不十分だったり、古かったり更新が止まっているホームページですとせっかく翻訳をしてもアピール力が下がってしまいます。「鮮度の高い」ホームページを作成することがビジネスの成功のために不可欠と言えそうです。

プラスリンクではホームページ、会社案内を得意とする翻訳会社、また総合的にホームページ作成と翻訳のお手伝いをする制作会社をあなたのためにご紹介いたします。どうぞご遠慮なくお問い合わせいただければ幸いです。

エネルギー・環境分野

2月 19th, 2013 | Posted by 翻訳一括見積サポート in 翻訳一括見積 - (コメントは受け付けていません。)

産業革命の時代から20世紀まで、現代人の生活を支える「エネルギー」をどのように開発、実用化していくかが大きな課題でした。

エネルギー分野の開発、実用化が進むのに反比例して、マイナス面として公害や汚染が社会問題となり、環境破壊が進んできました。つまりエネルギー開発と環境問題は常に対立する関係にありました。

しかしながら 21 世紀は技術革新が高度に進んだ結果、エネルギー分野の開発と環境問題とは共存できる関係となりつつあります。

これまでの石油、石炭などの化石燃料や原子力から、風力、水力、地熱、潮力、太陽光などいわゆる「クリーンエネルギー」への転換が叫ばれています。

エネルギー・環境分野の翻訳のニーズ

国際的にも国内的にも、環境問題への意識が高まっています。産業廃棄物の基準が高くなり、公害に関する規制も数を増しています。

次世代エネルギーに関する研究や論文も数多くあり、政府、自治体に提出する環境調査報告書、グリーン調達ガイドラインなども必要になります。

人々の間でも、環境問題に対する意識は高まっており、エコロジーやリサイクルが叫ばれています。

このような取り組みは国境を超えて行われるため、さまざまな論文、報告書、製品説明書などの翻訳が必要になります。

環境先進国と呼ばれるEU諸国をはじめ、多くの国々で環境分野での独自の基準があり、技術や商品の認証、認可を受けるためにも数多くの書類が必要です。

このためエネルギー・環境分野の翻訳の需要は日に日に高まっています。

この分野の翻訳のポイント

エネルギー・環境分野はいわゆるIT分野よりも多種多様で幅広いのが特徴です。
特定の分野に特化した専門知識を持つ翻訳者が必要になります。

こうした専門知識を持つ翻訳者を持つ翻訳会社を探すのはかなり大変です。

エネルギー・環境分野の経験豊富な翻訳者がいるといっても本当のところはわからない場合も多くあります。

それで翻訳者のプロフィールをある程度開示してくれるところ、また翻訳トライアルをきちんと受けてくれるところ、具体的な実績を載せているところ、そのような翻訳会社ならかなり安心できます。

プラスリンクではエネルギー・環境分野を得意とする翻訳会社をあなたのためにご紹介いたします。どうぞご遠慮なくお問い合わせや、お見積のご依頼をいただければ幸いです。

ネイティブチェック

1月 28th, 2013 | Posted by 翻訳一括見積サポート in 翻訳一括見積 - (コメントは受け付けていません。)

翻訳会社のホームページにネイティブチェックという言葉が出てくるのをご覧になられたことがあるでしょうか?

ネイティブチェックとは、翻訳後の言語の文章を、その言語のネイティブスピーカーが読んで、文法、構文、スペルのミスを見つけること、また表現をその言語の自然な表現に修正することを言います。

日英翻訳なら、日本語を母国語とする日英翻訳者が翻訳したものを英語のネイティブスピーカーがチェックする作業、ということになります。

ネイティブチェックの意義

数多くの翻訳会社がこの「ネイティブチェック」を謳っているため、ネイティブチェックがあると、とかく安心だという、いわゆる「ネイティブチェック信仰」のようなものが存在します。

しかしながら、ネイティブチェックも翻訳の品質に関して万全というわけではありません。

なぜならネイティブスピーカーは原文には目を通さず、訳文だけを読むため、いわゆる「誤訳」があった場合には気づくことはできないからです。

また、訳文に対する専門性も求められないので、英語としては分かるが内容に関してはイマイチ理解できない、という場合も多々あります。

英語のネイティブスピーカーである翻訳者が日本語から英語に翻訳する場合もあります。

この場合、翻訳者が訳語のネイティブスピーカーですから、ネイティブチェックは「込み」で行うことができます。ただし、英語のネイティブスピーカーの日本語読解力は日本語を母国語とする翻訳者には及びませんから、日本語原文の読解力が欠けるために起こる誤訳も考えられます。

多くの翻訳会社が日英翻訳のネイティブチェック込みを謳っていますが、それが翻訳品質を担保するものにはなりません。ネイティブチェックが翻訳会社の効果的な宣伝文句と化してしまっているところがあります。

一方で、ネイティブチェックのコストが本来翻訳者に支払うべきコストを圧迫してしまい、単価が安く、品質の低い翻訳者を起用せざるを得なくなる場合もあります。

つまり品質の悪い翻訳を、ネイティブチェックで表面だけ取り繕うというスタイルになってしまいます。

ネイティブチェックの限界

さらに英語のネイティブの英語力がみな高いとは限りません。日本人はみな国語が得意かというとそうでないのと同じです。

専門分野に通じた翻訳品質の高い日本人の翻訳者に日英翻訳を任せたほうが良い結果が出る場合も数多くあります。

それで、ネイティブチェックはあるに越したことはないが、それで万全ではない、ということを強調したいと思います。ネイティブチェックのあるなしで翻訳会社を判断するのは得策ではありません。

プラスリンクでは、ネイティブチェック込みの優れた翻訳会社をご紹介できます。ネイティブチェックのみならず肝心の翻訳の方も優れた翻訳者を起用していますので安心して翻訳を任せることができます。

プロジェクトマネージャ(PM)とは

12月 18th, 2012 | Posted by 翻訳一括見積サポート in 翻訳一括見積 - (コメントは受け付けていません。)

翻訳会社に翻訳案件を打診、また見積依頼するときに、まず最初に行うのはその会社の代表番号に電話するか、メールを送ることでしょう。もしすでにその会社の営業担当者を知っているのであれば、営業担当者に連絡するかもしれません。

その後、案件の見積提出は営業担当者が行い、実作業のオペレーションはコーディネータ、もしくはプロジェクトマネージャ(PM)に移ることになります。

従来、現場の窓口担当のことをコーディネータと呼ぶのが一般的でしたが、最近はPMという言葉もよく使われます。

翻訳会社によってはあまり変わらない意味合いで使う場合もありますが、通常、コーディネータと比べて、PMのほうが少し職務範囲が広く、高度な業務を行います。

大規模な案件の場合は、1人のPMの下に複数のコーディネータが配置される場合もあります。

PMという職務が一般的になっている背景としては、以前と比べて、翻訳のスケジュールも短縮され、いろいろなツールを使ったり、複雑な対応が求められるケースが多くなっていることがあります。

そのため、コーディネータと言うよりも、より広範囲な守備範囲を持つPMという職務の必要性が増しています。

PMの役割

ここでは、PMの仕事の内容をご紹介します。

一言で言うと、PMの仕事は翻訳プロジェクトを始まりから完成に導くいわば「現場監督」ということができます。

次のような順番で、案件を進行していきます。

      1. 翻訳案件の見積りを行い、データを営業担当に渡す。
      2. 案件受注後、必要なら顧客との顔合わせを行う。顧客のニーズを把握する。
      3. 顧客へ納期の連絡を行う。(初校納品および最終納品)
      4. 翻訳リソース(翻訳者)および、内部レビュー、DTP 工程などの手配とスケジューリングを行う。
      5. 作業工程を確認しつつ、品質のチェックも行う。
      6. 顧客への納品を行う。
      7. 顧客とのプロジェクト反省会の資料を準備する。顧客からのフィードバックを受ける。

主な仕事はスケジュールと品質の管理と言えます。顧客のニーズを汲み取って、作業現場(翻訳、レビュー、後工程作業)に伝えることも大きな仕事です。

作業のリソース選びについても適材適所、案件に適した人を割り当てることが重要です。

また、コスト管理も大きな仕事です。採算を管理して赤字が出ないような仕事の運営を剃る能力も必要です。

PMにはコミュニケーション力が求められます。顧客にストレスを与えない、フットワークの軽さ、電話やメールへの迅速な対応も求められます。

顧客に良い提案を行なっていくのもPMの仕事です。

このようにさまざまな能力が求められるPMですが、いったん信頼出来るPMと巡りあうと安心して案件を任せることができます。

PMと「あうん」の呼吸で案件を進行できれば、案件を成功に導くことができるでしょう。

プラスリンクでは、あなたの翻訳案件を優れたPMのいる翻訳会社にご紹介が可能です。見積の依頼も含め、ぜひご相談いただければと思います。

2012年10月の取扱実績

12月 11th, 2012 | Posted by 翻訳一括見積サポート in 翻訳一括見積 - (コメントは受け付けていません。)
  • ・食品関係消費者調査:日本語→英語
  • ・メーカー契約書:英語→日本語
  • ・金融レポート:英語→日本語
  • ・勘定系システム仕様書:日本語→英語
  • ・看護系研究論文:日本語→英語
  • ・医療機器品質マニュアル:日本語→英語

2012年9月の取扱実績

12月 11th, 2012 | Posted by 翻訳一括見積サポート in 翻訳一括見積 - (コメントは受け付けていません。)
  • ・建築事務所ホームページ:日本語→英語
  • ・ホテルホームページ:日本語→英語、中国語
  • ・物流関係契約書:ミャンマー語→日本語、英語
  • ・測定機器マニュアル:英語→日本語

国際的な業界団体

11月 22nd, 2012 | Posted by 翻訳一括見積サポート in 翻訳一括見積 - (コメントは受け付けていません。)

翻訳会社選び、ということで、「グローバルな視点を持った翻訳会社」というテーマで絞ってみるとすると、どんなところに着目できるでしょうか?

ローカリゼーションの国際的な団体に加入しているかどうか、という点は注目できます。

ローカリゼーションの国際的な団体としては以下のようなものがあります。

GALA(Globalization And Localization Association)
http://www.gala-global.org/

ALC (The Association of Language Companies)
http://www.alcus.org/

これらの団体の会員になると、年に一度開かれる国際的なカンファレンスに招待され、そのカンファレンスの内容は世界のローカリゼーション業界の流れや新たな技術など、大変刺激になる情報で満ちています。

また翻訳を依頼したいクライアント企業と翻訳案件を受注したい翻訳ベンダーとの商談の場でもあります。

また毎年開かれる以下の国際的なカンファレンスも注目に値します。

Localization World Conference
http://localizationworld.com/

翻訳会社を選ぶ際には

翻訳会社の中には、このような団体やカンファレンスに積極的に参加しているところもあり、ホームページなどで分かるように明記しています。そのような翻訳会社は「グローバルな視点を持った翻訳会社」と呼ぶことができるかと思います。

もちろん、ローカリゼーションの「質」と直接リンクしているわけではなく、このようなローカリゼーションの国際的な団体に加入していなくても優秀な翻訳会社はたくさんあります。

しかし、ローカリゼーション業界の「風」を敏感に感じ、行動できるという意味で、ローカリゼーションの国際的な組織に加入している会社には少なからず依頼するメリットがあるといえるでしょう。

ここで1点、注意したほうが良い点ですが、LISA (Localization Industry Standards Association) という組織は2011年2月で解散してしまいました。

かつてはローカリゼーションの国際会議といえば「LISA」という時期もあった非常に名の知れた組織でした。

ですが今でもLISA の会員である、とホームページに書いている翻訳会社もあります。それはちょっと情報が古いとしか言いようがありません。

ホームページがきちんと最新のものに更新されているか、というのも翻訳会社選びの重要なポイントです。

通訳(4): 通訳案内士

11月 5th, 2012 | Posted by 翻訳一括見積サポート in 翻訳一括見積 - (コメントは受け付けていません。)

翻訳と通訳の世界で公的な資格が存在しない日本において、唯一存在する国家資格があります。

それは「通訳案内士」試験です。国土交通省の外局である、観光庁が実施している試験です。

通訳案内士の仕事は、日本を訪れる外国人を日本各地へ案内し、文化や伝統、生活習慣などを、外国語を使って紹介するという仕事です。

対象言語は、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、中国語、韓国語、タイ語の10ヶ国語です。

通訳案内士試験は年一回、筆記試験と口述試験が行われます。対象の外国語が堪能であるだけでなく、日本の歴史、地理、日本文化や社会に関する知識も問われます。口述試験では人物考査といった観点からも選考されます。合格率は16%とかなりの難関です。

日本で外国人に対して報酬を得て観光案内をするには、通訳案内士法により、通訳案内士でなければできないことになっています。通訳案内士は資格を得た上で、都道府県に登録する事が義務付けられています。

違反すれば、通訳案内士法の規定により罰せられることになります。たとえアルバイトであっても、無資格者が報酬を得て外国人の観光案内業務を行うことはできないのです。

翻訳と通訳の公的な資格が存在しない日本ですが、通訳案内に関しては、「民間の外交官」としての位置づけから「通訳案内士」試験が国家資格となっています。

さて、通訳案内士ですが、日本観光通訳協会(Japan Guide Association、略してJGA)という組織があり、通訳案内士を無料で紹介してくれます。

http://www.jga21c.or.jp/guide_search.html

通訳案内士を経験によりA, B, C のランクに分けていて、業務形態は以下のようなものが紹介されていました。

  • 観光通訳:観光案内、買物、空港送迎、国際会議・イベント・展示会等の受付・場内案内等
    産業通訳:商談、工場等の視察、会議の通訳等
    講師:各種専門学校、通訳案内士・ボランティアガイド・カルチャーセンター受講生・観光学科生徒等を対象とする講座への講師等

「観光通訳」だけではないところが興味深いところです。外国からのスポーツ選手や有名人の滞在中期間中同行し、観光案内とともに、インタビューでの通訳サポートを行う場合もあるようです。

日本観光通訳協会は通訳案内士の紹介はしますが、依頼主と通訳案内士の間の価格交渉には関与しません。依頼主の要望にあった通訳案内士を探す場合は、フリーランスやエージェントを探してみるのも方法です。

プラスリンクでは経験豊かな通訳案内士が所属するエージェントのご紹介や、価格の見積も可能ですので、お気軽にご相談いただければ幸いです。

「通訳(1)」「通訳(2)」「通訳(3)」もご参照ください。

通訳(3): 発注のポイント

10月 23rd, 2012 | Posted by 翻訳一括見積サポート in 翻訳一括見積 - (コメントは受け付けていません。)

あなたの会社が会議通訳の通訳者が必要になり、あなたが通訳者の手配をする担当になったとします。さてどのように手配すればよいでしょうか?

もしあなたの前任者がある通訳者を起用し、その仕事の評価も良いようであれば迷わず同じ通訳者に連絡することでしょう。あるいは、その通訳者の仕事ぶりが今ひとつということであれば別の通訳者を起用することを考えるでしょう。

通訳エージェントという存在

新たに通訳者を選ぶ場合、もっとも一般的な方法は、通訳派遣会社(エージェント)に依頼し、通訳者を派遣してもらうことです。

エージェントに依頼すれば、ある程度仕事の適性が合う通訳者を派遣してくれますし、手配した通訳者が急病などで来られなくなった場合でも、責任をもって別の通訳者を手配してくれます。そもそも、エージェント抜きにして、口コミなどで通訳者を探すのは、難しいものです。

しかしながらエージェントに依頼して手配した通訳者のスキルが満足できなかった、という例も多々あります。特に英日通訳の場合、会議に出席するクライアントや関係者自体、英日両言語が得意で、通訳者の通訳の質にシビアな評価をする、という場合も少なくないようです。

このような場合、クライアントとエージェント、そして通訳者との良いコミュニケーションが不可欠です。

よいコミュニケーションがカギになる理由

通訳の場合、翻訳とは異なり、トライアルで実力を測るのが難しいのが実情です。

また、通訳技能検定試験(通検)1級であればかなり信頼出来る通訳者ということができますが、通検は 2008 年以降行われなくなっており、エージェントの資料にある経験と実績で選ぶしかないのが現状です。

良いコミュニケーションというのは、クライアント側ができるだけ通訳の内容に関する資料などを提供することが含まれます。

「ごく一般的な内容です」と伝えておきながら蓋を開けてみたら専門用語の連続だったとしたら通訳者も対応できません。

人間は話すとき、自分の知っていることを話します。逆に知らないことは話せないわけです。誰かの話を通訳する場合にも、その話を解釈して伝えるのは通訳者の知っていることから出る、ということになります。

ですから、講演者の話を的確に通訳してほしいのであれば、講演者の知識を通訳者に与える必要があります。ですから通訳の内容に関する資料などを提供して、通訳者に予備知識を持ってもらうことは大切です。

エージェントに依頼する場合、2,3割のマージンを上乗せするのが一般的です。中には単なる「仲介料」を取って、実際にはクライアントから聞いた内容を通訳者に流すだけ、というところもあります。

仕事の内容をしつこいほど確認してくるエージェントは通訳者にとってもありがたいですし、良い仕事をしようという姿勢が伺えます。また、前述のように通訳者に予備知識を持ってもらうよう努めていることは、クライアントに対して良い仕事をすることにつながります。

プラスリンクでは品質の高い通訳者が登録されているエージェントをご紹介できますので、見積のご依頼も含め、遠慮なくご相談いただければ幸いです。

「通訳(1)」「通訳(2)」「通訳(4)」もご参照ください。

通訳(2): 通訳者になるには

10月 19th, 2012 | Posted by 翻訳一括見積サポート in 翻訳一括見積 - (コメントは受け付けていません。)

では、通訳者になるためにはどんな勉強をしてどんな資格を身につければよいのでしょうか?

まず通訳者とは、ここでは「会議通訳者」、つまり会議における同時および逐次通訳のことを指しており、通訳案内業(観光ガイド)のことではありません。通訳案内業については該当の記事をお読みください。

会議通訳者になるには、高い英語力が求められるのは言うまでもありません。同時に高い日本語表現力が求められます。単に英語力がネイティブに匹敵する実力であっても、理解した英語を日本語として瞬時に紡ぎだす能力が必要不可欠です。

高い英語力といってもどのくらいのレベルが必要でしょうか?
英検でしたら1級、TOEICですと900点以上のレベルは求められます。もしそのようなレベルにすでに達しているとしたら次に何をするべきでしょうか?

TOEIC 900点以上のレベルがあっても通訳はまたさらに英語を使用した専門的な世界ですので、通訳学校に通うか、通信で学ぶことをおすすめします。

通訳学校で行うこと

通訳学校では、以下のようなトレーニングを徹底して行います。

クイックレスポンス
聞いた原文の単語を瞬時に日本語にする
シャドーウィング
聞いた原文を一瞬遅れてそのまま繰り返す
リプロダクション
原文を1センテンス聞き、聞いたとおりに繰り返す。徐々に2センテンス、3センテンス聞いて繰り返すことができるようにする
サイトトランスレーション
英文を節で区切って区切った文章ごとに頭から翻訳する。文章を頭から順番に理解していく訓練になる

そのほかにメモのとり方や、発声法などを学び、模擬通訳を通して実戦訓練をします。

通訳者養成学校は、エージェントを兼ねている場合が多いので、エージェントを通して様々な企業から通訳者へ仕事のオファーがあり、始めての仕事を経験することになるという流れが多いかと思います。

また通訳者を必要とする企業に就職し「社内通訳者」となる方法もあります。「通訳者」として雇われ、会社から給料をもらうわけですので、これも立派なプロです。

経験を積んでいけば、複数の企業と契約し、フリーランスで働くというスタイルもあります。フリーランスで成功するには、コネや人脈も必要です。フリーランス通訳者ですと、仕事の単価は高くなりますが仕事の時期にばらつきがあり、不安定で大変な面もあります。

通訳の資格

かつては、日本通訳協会という団体があり、通訳技能検定試験(通検)やボランティア通訳検定試験(V通検)などを実施していました。ところが、2008年11月に突然協会が閉鎖することになってしまい、通検に向けて勉強してきた通訳者の卵たちを見捨てる形になってしまい、衝撃は大きなものでした。

そのほかの資格としては、通訳技能向上センター(CAIS)が主催する「ビジネス通訳検定(TOBIS)」があります。翻訳・通訳の世界で、国家資格なのは「通訳案内士国家試験」のみで、通訳案内士国家試験は各言語の観光ガイドになるための試験ですので、会議通訳とは内容を異にします。

プロの通訳者になるには、通訳者養成学校で学び、エージェントに所属する、というのが最も近道のようです。

「通訳(1)」「通訳(3)」「通訳(4)」もご参照ください。


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